初夏のような5月、そして梅雨、そして本格的な夏・・・

ふだん通りにからだに気を付け、散歩は昼間の暑い時間帯を避け、ようやく9月も半ばを過ぎ、朝夕が少し涼しくなって散歩もまたいろいろ出かけることができるかな・・・と、どこに行こうか、ここに行ってみようかと考えていたある日。

くろを今度は、頸椎ヘルニアが襲いました。
幸い、重度ではなかったものの、やはり、老齢になってくる頃への再発や負担を考えると、いくら歩いてとはいえ、段差を上り下りするのに背骨や首の骨を大きく使わなければならない山登りの散歩はもう二度と。。。。。

しばらくは、いつも行く公園だけで散歩を続けていました。
もちろん、これまでもたくさん自転車でいっしょに走って遊びに行ったり、生野区の今里に住んでいる祖母の家まで走って行ったり、オヤジが生きている頃にはそのおつかいに日本橋(大阪)までいっしょに連れてったり・・・あちこちいろんなところへ行ったりしたけど、私が意識していろいろ自転車でお出掛けで散歩するコースを決めて出かけるようになったのは、この日からだったね。

初めて、出かけたのは近所の商店街だったけど、人がたくさん通っている様子と明るい様子におまえはキョロキョロと楽しそうにしていたね。だから、そのあとこの商店街には何度か歩きに来たんだったね・・・。
2013年10月4日、津守公園にて・・・
ほとんど雨が降らず、グランドの土もカラカラに乾燥し、そんな中でもおまえたちはいつものように、私を日よけ代わりに寝そべったり、おまえはゴロゴロしたり・・・。
ほかの親なら、汚れる!砂まみれになる!と言って叱る人もいるだろう。嫌がる人もいるだろう。
でも、私は叱れなかった。それはなぜだかわかるかい。おまえたちに対し、決して甘かったわけじゃない。
なんにも悪いことしている気がなく、せっかく気持ち良さそうにして、そして、親子仲睦まじく過ごしているおまえたちに、私までもが心癒され、それに水を差したくなかったからなんだ。

いつまでもいつまでも、そういうおまえたちを見ていたかったからなんだよ。
クロノコのおやつの看板娘のおまえたちの残暑お見舞いの写真を撮るのに、たった15分ぐらいのことだったけど、おまえたちにやけどや熱中症にさせないために、朝早く、しかも打ち水をガンガンにして地面を冷やし、それから地面が乾いてすぐに写真を撮り始めたんだったね。

おまえはずっとこっちを見てくれてたけど、のこがなかなかおまえのようにこっちをずっと見てくれず、なかなか思うような写真が撮れなくて・・・。

それでも、夏のいちばん暑い日に本当によく頑張ってくれたね。

良い想い出だけど、それはおまえがいてくれたから。
おまえがいたから、ときどきこの写真を見て笑うことができたんだ。

今は、この写真を見るたび涙があふれてきてしまうよ。。。
6月にも近づいてくると、5月と言えどほとんど夏のような暑さで、
去年は特に暑かったのを、おまえは覚えているかい。

私の後ろでおまえは何してるのか?と思ったら、私を日よけ代わりにその日陰に座ってくつろいでて。別の日の散歩のときでもそうだけど、ときどき私を日よけにしていたの、知ってたよ。私の膝枕にまどろみ、ウトウトする・・・そんなおまえだったから私は、おまえを娘というより恋人だと感じていたんだ。

ずっとずっと愛してる。
何度生まれ変わってもおまえは、のこの母親であり、私の恋人だよ。
川を挟んだ大正区にある千島公園には、おまえが若かった頃から、もう何十回と渡し船に乗って出かけたね。渡し船に乗ったときのあの川風が気持ち良く大好きで、また、いつも船に乗るとキョロキョロして・・・船から見る景色もおまえは大好きだったね。
このお散歩のときは、本当にいろんな顔のおまえを見せてくれましたね。むかしは寂しげで不安げな表情しかしなかったおまえが、ここまでたくさんの表情をしてくれるとは私自身も思いもしなかった。

だけど・・・おまえが私に見せてくれたその豊かな表情のひとつひとつ。
それを今は、見るたびにまだまだ涙が止まらない。
いろいろおまえと話したいけど、まだまだ言葉が見つからなくなるよ。

いったい誰が決めてたんだろうね。
この半年後におまえがいなくならなければならないことを。。。
2013年5月18日、住之江区の柴谷公園にて・・・
2013年10月6日、
鶴見橋商店街(西成区)・・・
2013年9月27日、島忠ホームズ南津守店の前のグランドにて・・・
若いときは、この公園まで走って来て、走って帰り、ボールでもたくさん遊んで本当によく走り回っていましたね。

・・・それから6年が経ち、駆け回ることはできなくなってしまったけど、こうしてお友だちといっしょに遊びに来て、のんびりくつろぐのが、おまえは大好きでした。

このときは、あまりにおまえがグランドの土を舐めようとするから、「あかんで」と言ったらしぶしぶみたいな顔をして。そのあと、いつものようにベンチの上の私の横に腰かけてまどろみ、寝とぼけたような顔を見せたり。でも、のこのことをちゃんと気に掛けたりしている視線は、やっぱり「くろかあさん」だったね。
このあいだに私もいろいろ考えました。
くろの負担にならない、その上で彼女の生活に充実感を与えてやる方法を・・・。

そのきっかけ、ヒントとなったのが、この鶴見橋商店街での散歩でした。
2013年8月4日、家の前にて・・・
2013年5月27日、大正区の千島公園・昭和山にて・・・
→まだまだたくさん、おまえに見せたいものがあるんだ。