写真 名称(別名)、近縁種 科・属名
有毒部位
成分
症状
備考
アーモンド(ヘントウ、扁桃) バラ科
葉、未熟果、種子(マメ)
アミグダリン(青酸配糖体)
嘔気、嘔吐、呼吸促進、口腔喉の痒みや灼熱感、興奮、あえぎ、ふらつき歩行、痙攣、麻痺、重篤では死亡
原産はアジア西南部。現在では南ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどで栽培される。日本では小豆島などで栽培されている。
スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があり、食用にされるのはスイート種である。
ビターアーモンドには青酸化合物であるアミグダリンが多く含まれるため、味が苦く、大量に摂取すると有毒である。鎮咳・鎮痙などの薬用、ベンズアルデヒドを多く含むため着香料、ビターアーモンドエッセンス、オイル(苦扁桃油)の原料として用いられる。イタリアのリキュールアマレットの風味付けにも用いられる。イタリアなど製菓材料とする国もあるが、アメリカなどビターアーモンドの種子の市販を禁じている国もある。
アイビー
(セイヨウキヅタ、ヘデラ)
ウコギ科
葉、果実
(資料なし)
嘔吐、下痢、腹痛、口の渇き、消化器症状
葉のほうが果実よりも有毒で、口が渇いたり、消化器症状を起こす事がある。それほど強い毒性ではないが、よくある植物なので注意は必要。
アオツヅラフジ ツヅラフジ科
全草、根
トリロビン、イソトリロビン、ホモトリロビン、
マグノフロリン、アストロキア酸
腎不全、呼吸中枢麻痺、心臓麻痺
エビヅルやサンカクヅルの葉を知らないとブドウに見える。厚く切れ込みの浅い葉とアサガオと同じ巻きのツルを区別点に誤食しないよう注意が必要。
アオヤギソウ、タカネアオヤギソウ、ムラサキタカネアオヤギソウなど
(オオシュロソウ)
ユリ科
全草、根
ジェルビン、ベラトラミン
下痢、嘔吐、昏睡
本州中部以北の山中の林内または草原の湿地に生える。根茎は短く褐色のシュロ毛をかぶり、有毒。
高さ50〜70cm、下部に互いに接し2〜3葉あり、葉は無毛。花径は1cm位、緑色まれに紫色のぼかしがある。
アカザ、シロザ アカザ科
全草、主に葉
蓚酸水素ナトリウム(水溶性)
顔や手のほてり、
【大量摂取】紫外線による皮膚過敏症
畑や空地などに多い雑草で、生長が早く高さ1m程度に達す。
それほど毒性き強くはなく、葉はゆでて食べることができ、同じアカザ科のホウレンソウによく似た味がする。
ホウレンソウと同科の植物なだけに、度を超えた摂取を続けると腎臓や尿路に結石ができる引き金となりうる。
ちなみに、若葉が赤い粉状の微細な粒に覆われているのがアカザで、この粒が白いものがシロザである。
アキカラマツ(タカトウグサ)、ミヤマカラマツ、モミジカラマツ、カラマツソウ キンポウゲ科
全草
マグノフロリン、タカトニン
【大量摂取】神経麻痺、血圧下降
山野に生える多年草。地味な花なので見過ごしてしまいがちだが、自然の残っている公園などではまだまだみられるところがある。
アグラオネマ サトイモ科
全草
蓚酸カルシウム(不溶性)
皮膚炎、 流涎
熱帯アジアに約50品種が分布し、光沢のある葉に美しい斑が入って涼しげな感じがする観葉植物。
茎が直立して伸びていくタイプと横に這うようにして伸びていくタイプの2系統がある。
アサ(麻) アサ科
全草、特に穂、葉
テトラヒドロカンナビノール
下痢、錯乱、興奮、幻覚、瞳孔散大、痛覚知覚麻痺、呼吸減少、体温低下
現在では、産業用のアサはしっかりと陶酔成分が除去された品種が使用されているため、注意はそれほど必要無い。
アサガオ、琉球朝顔、西洋アサガオなど ヒルガオ科
種子
ファルビチン、コンボルブリン、リゼルグ酸アミド
嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、反射低下、瞳孔散大、幻覚、血圧低下
毒性が強い。
馴染みがある分誤食が多い。
特に種子に含まれているファルビチンやコンボルブリンには瀉下作用があるので、下剤にもなるが激しい腹痛も引き起こすので、素人判断による服用は薦められない。
一部のアサガオの種には、幻覚剤LSDに似た成分が含まれるものもある。
アジサイ、エゾアジサイ、ヤマアジサイなど アジサイ科
蕾、葉、根
青酸産生性のグリコシド(※)、アミグダリン、アントシアニン、ヒドラゲノシドA
【誤食】嘔吐、沈鬱、元気消失
【多食】痙攣、昏睡、呼吸麻痺、死亡
※アジサイの毒性については、長い間「含まれている青酸配糖体が原因」とされてきたが、平成20年6月、茨城県つくば市で発生した「アジザイの葉」を原因とする食中毒にて、厚生労働省医薬食品局は「現時点では、アジサイに青酸配糖体が含有されているとの知見が十分でない(2008.08.18)」との見解を発表。
しかし、、食べて中毒を起こすこと自体は確実で、上記食中毒では飲食店がアジサイの葉を料理に使用して、それを食べた8人が嘔吐・めまいなどの症状を示している。
アズキ マメ科
全草、種子(マメ)
サポニン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
東アジア原産で、日本では古くから親しまれ、縄文遺跡からも発掘されている。
アズキの約20%はタンパク質で、栄養価が高いほか、赤い品種の皮にはアントシアニンが含まれ、亜鉛などのミネラル分も豊富である。
アズキなどに含まれるサポニンは水溶性(もしくは脂溶性)であるため、マメ部分は水煮など加工すれば問題はないが、家庭では、煮汁にはサポニンが溶けだしているのでその注意は必要。
アセビ、アケボノアセビ、ホナガアセビ、リュウキュウアセビ、フクリンアセビ、ヒメアセビなど ツツジ科
全株、特に葉、茎、花
アセボトキシン、グラヤノトキシン、アセボプルプリン、アセボイン、ジテルペン、アンドロメドトキシン
悪心、運動失調、下痢、嘔吐、麻痺、痙攣、視覚異常、泡沫性流涎、血圧低下、呼吸麻痺、神経麻痺
【軽度】沈衰、四肢開張、蹌踉(足もとがしっかりせずよろめく)、知覚過敏
【重度】四肢麻痺、起立不能、間欠性の激しい腹痛、腹部膨満、呼吸促迫、脈の細弱不整、全身麻痺、
馬酔木(アセビ)の名のとおり、葉や茎にアセボトキシンという毒をもち、この木の葉を食べた牛馬が歩けなくなるという。
奈良公園の鹿はアセビの芽や葉が有毒であることを知っており、食べようとしないので、この木だけは生育がよいために、園内にアセビの茂みがあることは有名。
アゼムシロ(ミゾカクシ) キキョウ科
ロベリン
胃腸痙攣、嘔吐、呼吸中枢麻痺
北海道から琉球まで分布し、水田、湿地などに自生している。身近な植物なだけにイヌの誤食には注意が必要。
アネモネ キンポウゲ科
全草、汁液
プロトアネモニン
皮膚炎、水泡、化膿
地中海沿岸を原産とし、日本では園芸品種として広く栽培されている。
フラワーアレンジメントなどによく使われるが、茎を折ったときに出る汁に触れると症状を引き起こすことがあるので、園芸時には注意が必要。
アブラギリ、シナアブラギリ(オオアブラギリ) トウダイグサ科
全草、特に種子(仁、核の部分)
エレオステアリン酸など
嘔気、嘔吐、腹痛、下痢など
種子からは桐油と呼ばれる油を採取し、乾性油として優れているため塗料や油紙などに用いられるが、毒性があるため食用には使えない。
日本では主に西日本に自生しまた栽培もされている。葉の形は桐に似る。
なお、近年バイオディーゼル燃料で注目をされている「ナンヨウアブラギリ」は、本種よりさらに毒性が強くまた成分に違いがあるため、別途記載。
アボカド クスノキ科
果実、種子、葉
ペルシン
痙攣・呼吸困難
インコ、オウム、モルモット、ウサギ、ハムスター、ヤギなどのペット、家畜に与えると中毒症状を起こすほか、ウマ、ウシ、イヌ、ネコ、フェレットに対しても毒性を示すことがある。
アボカド入りの犬猫フードやおやつも販売されており、企業の報告によると健康被害の症例はないとの事で、アボカドの毒性に関してはまだ不透明な部分も多々あるが、素人判断で与えるのにはあまりにもリスクが大きいので控えておくべき。
アマメシバ トウダイグサ科
全草
ユーフォルビン、パパヴェリン、チモール
呼吸器障害、気管支障害、肝臓障害、不眠
東南アジア原産で本土での自生はなく、沖縄のみで生産加工されている。
強力な抗酸化作用と栄養成分で生活習慣病を防ぐ『優秀野菜』として登場したが、その後ダイエットサプリとして常用していた女性から『閉塞性細気管支炎』の健康被害が報告された。

アマリリス ヒガンバナ科
球根、花、葉
リコリン
悪心、嘔吐、下痢、流涎、血圧低下、頻脈、肝障害、脱力感
多年草で原産は南アメリカ。夏場、ユリに似た六弁の大きい花を2〜4個つける。花の色は白・赤・など。
アミガサユリ ユリ科
主に球根
フリチリン、フリチラリン、ベルチオリン、ベルチチン、アポベルチチン、ペイミン
血圧降下、胃腸障害、呼吸麻痺、中枢神経麻痺
古くから中国では薬用として用いられてきた。
フリチラリンというアルカロイドを含み、作用が激しく、自家処方で用いるのは避ける。
アヤメ科
アヤメ亜科、グラジオラス亜科
全草、根茎、汁液
イリジェニン、イリジン、テクトリジン
嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎、皮膚炎
ヌとネコにおける中毒の報告はないが、注意は必要。
それほど強い症状ではないが、消化器系の症状を出すことがある。
アルカネット ムラサキ科
アルカニン
肝機能障害
初夏から秋にかけて青紫色の可愛い花を咲かせる。ほかにも白やピンク色がある。
姿形や性質が非常に似ている同じムラサキ科のアンチューサ(Anchusa officinalis)のことをアルカネットと呼ぶこともある。
アルストロメリア ヒガンバナ科(新エングラー体系)
ユリ科(クロンキスト体系)
ユリズイセン科・アルストロメリア科(APG分類体系)
乳液
アレルギー性接触皮膚炎
皮膚炎
濃赤、淡桃、黄、白、複色など色彩が豊富で、切り花や花壇用によくつくられる。
アロエ類 ユリ科
汁液
バーバロイン
嘔吐、下痢、赤色尿、
【大量摂取】腎炎
『アロエ』と言ってもその種類は多く、総数は300種類以上ある。ただし、薬効となる成分が含まれているのはキダチアロエ・ケープアロエの二種類のみで、他の観葉植物アロエは食べてもまったく意味はない。
キダチアロエは、昔から「医者要らず」と呼ばれていて、葉肉を食べることによって胃を健常に保つ効果があると言われてはいるが、体質によっては胃炎を起こしたり、バルバロインという物質は下剤効果があるため、便秘に効果があるとされているが、体質によっては下痢を起こすこともある。
「健康に良い」と毎日アロエヨーグルトを食べる人も居るが、長期間の摂取は推奨されない
また、子宮収縮の作用もあるため、妊娠中もあまり食べない方が良い。
極めて身近にある分、十分な注意が必要。
アンズ、ホンアンズ、マンシュウアンズ、モウコアンズ、ハナアンズなど バラ科
種子(杏仁)、未熟果
アミグダリン、遊離シアン
嘔吐、痙攣、意識障害、呼吸困難、呼吸麻痺、死亡
杏仁に少量の水を加えてすりつぶし、白く濁った液を寒天で固めたものが、いわゆる「杏仁豆腐」で、苦味含まれている成分はすりつぶしている間に分解し青酸はガスとなって逃げていってしまうので中毒にはなりません。しかし、普段では極めて危険な果実ですので誤食には要注意。
アンスリウム サトイモ科
汁液、葉、茎
蓚酸カルシウム(不溶性)
【接触】皮膚炎
【誤食】流涎、口腔喉灼熱感と炎症、胃腸障害
アンスリウムに含まれる不溶性の蓚酸カルシウムは山芋が皮膚に付着した場合の痒みや痛みの原因と同様で、針状の結晶がチクチクと傷つけるので、例えば誤食したに無理やり吐かせてしまうと喉に炎症を起こしてしまい、かえって逆効果となる。

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写真 名称(別名)、近縁種 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ウイキョウ(ワイルドフェンネル) セリ科
種子油
アネトール、ジペンテン、リモネン、ピネン、エストラゴール
痙攣、幻覚
種子を絞った油には幻覚作用がある。
ヒメウイキョウ(キャラウェイ)と似ているが全く別種。また、層になった球根部分が特徴的で野菜として使われるフェンネルとも種類は違う。
クロタネソウ(ニゲラ)の一部の品種にも「ワイルドフェンネル」と呼ばれるものがある。
ウバタマ(ペヨーテ) サボテン科
全株
メスカリンほか、フェネチルアミン系アルカロイド
幻覚、心臓麻痺
とげのない小さなサボテンで、アメリカ南西部からメキシコ中部に原産。和名は烏羽玉と呼ぶ。
ウバタマサボテン属の植物は生長がきわめて遅く、野生では地上部分の大きさがゴルフボール大になって、花をつけるようになるまでに約30年もかかることがある。栽培株はかなり生長が早いが、それでも発芽してから花をつけるまでには6年から10年掛かる。
ウマノスズクサ属
アリマウマノスズクサ亜属、オオバウマノスズクサ亜属
ウマノスズクサ科
全草、根、果実
アリストロキン、アリストロキア酸、アラントイン、アリストロン、イソアリストロン、デビル酸、デビロン、マグノフリン
血便、呼吸困難、呼吸停止、呼吸麻痺、心臓麻痺
野原や川の淵に自生する、つる性の多年草。
アリストロチンというアルカロイドを含み、呼吸中枢の麻痺などを引き起こす。
ウメ バラ科
葉、未熟な果実・種子
遊離シアン、アミグダリン、プルナシン
頭痛、眩暈、発汗、痙攣、心臓痙攣、呼吸麻痺、呼吸困難、重症では死亡
未熟な果実(青梅)、とくに種核中の仁(白い部分)に、青酸配糖体のアミグダリンを含み、この物質は胃酸で分解されて青酸を出し中毒を起こす。
生食すると毒成分アミグダリンが胃酸で分解され、有名な青酸中毒になる。青酸カリと同様。
アミグダリンは、スモモ、ビワ、アンズの種子にも含まれる他、ヒヨドリやムクドリの集団死の原因として、桜の実(食用でないサクランボ)が話題となったことがある。
ウルシ、ヤマウルシ、ヌルデ ウルシ科
乳液
ウルシオール、チチオール、ラッコール
皮膚かぶれ、炎症
「ウルシかぶれ」として有名。幹に傷を付けて樹液を採取するが、この汁に触れると酷いかぶれを起こすほか、ウルシにアレルギーを持っている人や動物の場合では、近くを通るだけでもアレルギーが出てくることもある。
ウルシかぶれになった際の治療法はない。触って掻いてしまうと全身に広がってしまう可能性もある。
山火事などが起きてウルシの木が燃えた場合、その煙を吸い込んでも気管支や肺の中がかぶれ、呼吸困難になる。
なお、ヌルデはウルシに比べ毒性が弱い。
『ハゼノキ』『ツタウルシ』も同科に属する。別途記載。

写真 名称(別名)、近縁種 科名
有毒部位
成分
症状
備考
イエロージャスミン(カロライナジャスミン、ゲルセミウム)、ランキンジャスミン マチン科
全草、花、根茎、根
ゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビン、スコポレチン
皮膚炎、眩暈、運動失調、嚥下困難、痙攣、呼吸筋麻痺、死亡
毒性が非常に強く、少量でも有毒を示す。
香料に使うモクセイ科のジャスミンとは別種。
家庭で観賞用に栽培していたイエロージャスミンの花を、ジャスミンと間違え、花に湯を注ぎお茶にして飲用し、足がふらつく、目の焦点が合わない等の症状を呈した事例もある。
誤食で症状が現れた場合には有効な治療法が無く、輸液や胃洗浄などの対症療法を続けるしかない。

成分であるゲルセミシンおよびゲルセミンは人間での致死量でも0.05mgと猛毒。
また、同属には『ゲルセニウム・エレガンス(コマントウ、ヤカツ※ヤカツとして別種としている資料もある)』という、イエロージャスミンよりさらに毒性が強力で、植物の中で最も猛毒とされるものがあるが、こちらは日本国内では一般に出回っておらず、一部の製薬会社内で栽培されているだけなので、掲載はしていない。
イカリソウ メギ科
全草
ピメジン、イカリイン他
知覚神経興奮
毒性は強くないが、イカリインという物質が含まれており、強壮、強精に効果があるとされているので、逆から考えると知覚神経の興奮と言うことになる。
イケマ ガガイモ科
全草、根、乳液
シナンコトキシン、シナンコゲニン
流涎、嘔吐、てんかん様痙攣
山野や日当たりのよい藪の中に自生しているつる性の植物。
茎を切ると出る白い乳液にはシナンコトキシンなどの痙攣毒を含んでいるので特に注意。学名の「Cynanchum」は「イヌを殺すもの」という意味を持っている。
イソツツジ ツツジ科
蜜、精油
レェドール、グラヤノトキシン
頭痛、眩暈
高山植物。湿原で多く見つけられる。
芳香が強く、精油に抗菌・殺菌作用があり、アロマテラピーで、またホメオパシーでは虫さされのレメディとして使用される。ただし、揮発性の成分を含みますので長く嗅いでいると眩暈をひきおこす。
イソトマ(ローレンティア) キキョウ科
全草
(資料なし)
汁液が目に入ると失明
以外は資料がないので不明
オーストラリア原産のキキョウ科の植物でふつうイソトマというと本種のことを差すが、同属には10種類ほどある。花言葉は『猛毒』といわれる。
イタドリ、ベニイタドリ、オオイタドリ タデ科
全草
蓚酸水素ナトリウム(水溶性)
流涎、嘔吐、胃腸炎、重度の下痢、筋肉の振戦、瞳孔散大、強直性痙攣、発汗、虚脱、体温低下
北海道西部以南に分布する東アジア原産種。
タデ科の多年生植物。別名は、スカンポ、イタンポ。ただし、茎を折るとポコッと音が鳴り、食べると酸味があることから、スイバをスカンポと呼ぶ地方もある。
若い茎は柔らかく、山菜として食べられるが、多少のえぐみもあり、そのまま大量摂取すると健康への悪影響も考えられる。
イチイ属
ヨーロッパイチイ、セイヨウイチイ、カナダイチイ、インドイチイなど
イチイ科
果肉を除く全草、特に種子
タキシン、タキニン、タキソール
元気消失、悪心、食欲廃絶、嘔吐、腹痛、下痢、悪心、虚脱、瞳孔散大、四肢の振戦、体温低下、筋力低下、呼吸麻痺 
【大量摂取】呼吸困難、痙攣、不整脈(心音不正、心拍数減少)、突然死
タキシンという心臓毒になる有毒成分を持ち、血圧降下作用のために致死作用もある。
危険に見える赤い果実には毒はなく、また甘いために食用にされたりするが、種子は要注意。
イチゲ
アズマイチゲ、ハクサンイチゲ、シコクイチゲ、フタマタイチゲ、ユキワリイチゲ、キクザキイチゲ、ヒメイチゲ、ヒロバヒメイチゲ
キンポウゲ科
全草、根
プロトアネモニン
【接触】皮膚炎(水泡)
【誤食】口内の腫脹、急性胃腸炎、激しい腹痛、下痢、血尿、消化器出血、嘔吐 

【重症】黒色敗臭便あるいは血便、神経症状、呼吸緩除、瞳孔散大、心臓麻痺、死亡
アズマイチゲでは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や山麓の日当たりの良い場所に生育する。
イチジク クワ科
葉、枝
フロクマリン
皮膚のシミ、粘膜びらん
イチジクに含まれるフロクマリンという物質が皮膚に触れ、その部分が紫外線を浴びるとシミになって痕が残ることがある。対策は「イチジクに触れない事」のほか、また、イチジク以外でもエッセンシャルオイルの柑橘系(特にベルガモット)の中にもフロクマリンが含まれているものがあるので注意。
触れてしまった場合、紫外線を浴びさせない事が重要になる。
イチハツ アヤメ科
テクトリジン、エンビニン
根、花
嘔吐、下痢、胃腸炎
根にテクトリジンという配糖体を含んでいて、催吐・下痢作用があり、吐瀉剤・下剤として使われていた。量を誤ると胃腸炎を起こす。
イチヤクソウ イチヤクソウ科
全草
ピロラチンアルプチン他
血管拡張による血圧低下
イチヤクソウを食べる事により、利尿作用、血圧低下が起こる。元々漢方で使われる草で、他の効能も抗菌作用だったり、お茶として飲む事による月経の正常化など幅広く、一つで色々な作用を持つ薬草としての顔ももっている。
イチョウ イチョウ科
果肉、種子
ギンナン酸、フェノール、4'-メトキシピリドキシン、ギンゴール酸、、ビロボール、イソラムネチン、ギンゲチン、ジベレリン、レシチン、アミグダリン
痙攣、呼吸異常、呼吸困難、嘔吐、下痢、皮膚炎、眩暈、貧血
人間でも銀杏は一日の摂取量が制限され、大量に食べると危険。麻痺は特に危うく、3時間程度の間隔で断続的に起こる。
中毒の原因は4’-メトキシピリドキシンというビタミンB6とよく似た構造の物質が、ビタミンB6の働きを阻害し競合することにより、数時間のうちにビタミンB6欠乏症など中毒症状を引き起こすといわれている。
イチリンソウ、ヤエイチリンソウ、ムラサキイチリンソウ キンポウゲ科
全草
プロトアネモニン
【接触】皮膚炎(水泡)
【誤食】口内の腫脹、急性胃腸炎、激しい腹痛、下痢、血尿、消化器出血、嘔吐 
【多食】心臓麻痺

【重症】黒色敗臭便あるいは血便、神経症状、呼吸緩除、瞳孔散大、死亡
本州、四国、九州に分布し、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育する。
イヌサフラン、コルチカム ユリ科
全草、花、塊茎、根茎、鱗茎、種子
コルヒチン、デメコルシン
脱毛、流涎、食欲減退、出血性の下痢、嘔気、嘔吐、腹痛、口腔喉灼熱感、皮膚知覚減退、肝障害、中枢神経麻痺、起立不能、呼吸麻痺、呼吸困難、目に入ると失明の可能性、重症の場合死亡
ヒ素中毒によく似た中毒症状を示し、非常に毒性が強い。
原因はコルヒチンという物質で、例えば種を食べてしまった場合は数グラムだけで致死量になることもあり、また解毒剤はない。そのため、対症療法のみでの治療になる。
自覚症状が出てくるのが半日から2日と遅く、気付いた時には手遅れとなる恐ろしい毒性を持っているので厳重な注意が必要。

『イヌサフラン』『グロリオーサ』はユリ科の植物の中でも、特に毒性が強く、ネコだけでなくイヌでも十分に中毒症状を示す。

アヤメ科の『サフラン』とは全くの別物。
イヌスギナ トクサ科
全草
パルストリン、エキセチン、ニコチン、エキセトニン、アコニット酸、ケイ酸などがあるが、どの成分が有毒物質として発揮しているのかは不明
下痢、食欲不振、弛緩、小脳と脊髄の髄膜の充血と水腫
家畜(ウシ、ウマ)による中毒は顕著な症例があるが、犬や猫では不明。
給与後半日ぐらいで症状が現れ、3〜4日継続するがしだいに回復し、死亡することはほとんどない。
イヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、ケイヌホオズキ、オオイヌホオズキ、テリミノイヌホオズキなど ナス科
全草
アトロピン、ソラニン、サポニン
頭痛、腹痛、嘔気、嘔吐、流涎、下痢、食欲減退、胃腸炎など消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、麻痺、運動失調、痙攣
汁液が目に入ると瞳孔拡散作用がある

【多食】昏睡、死亡
本種はナス科ナス属に属すため、ホオズキとは別の種類になる。
畑や道端に普通に生える雑草。
民間薬として使われることもあるが、ナス科植物には毒性が強いものが多いので注意が必要。
イヌマキ マキ科
種子
(資料なし)
心臓発作
関東〜四国・九州・沖縄の比較的暖かい地域に分布する。
庭木や防風林としてよく植栽され、屋敷林や畑の防風林に用いられるほか、庭園などにも植栽される。
イポー
(ウパス、ミルクツリー)
クワ科
樹液
アンチアリン、ウパイン、トキシカリン
矢毒、猛毒
マレーシア原産の木で、日本にはほとんどない。
イラクサ属、ムカゴイラクサ属、カラムシ(ヤブマオ)属など イラクサ科
全草、とげ
蟻酸、アセチルコリン、ヒスタミン、セロトニン
【皮膚接触】疼痛、かぶれ、腫れ、炎症
【摂食】口腔内の灼熱感、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈
葉や茎の部分には毛のような棘毛があり、その部分にはアセチルコリンやヒスタミンが含まれており、その袋が破れ皮膚に直接アセチルコリンやヒスタミンが付着することによって猛烈の痒みや痛みや腫れが発生する。その場合、掻いたりこすったりせず我慢するほうがよい。刺さった棘毛はガムテープなどで取り除く。
日本国内で見られるイラクサ、ミヤマイラクサなどは若芽を山菜として食用とするが、刺激がかなり強い。 ヨーロッパのdioica種は料理・薬用ハーブやコンパニオンプランツとして用いられている。
インゲンマメ(ベニバナインゲン) マメ科
加熱をしていない種子(マメ)
フィトヘマグルチニン(レクチン)
激しい嘔吐、下痢など
加熱調理を行わず生のままで食べると中毒を起こすことがあり、これは豆類全般に含まれるレクチンの一種、フィトヘマグルチニン(PHA)の作用によるものと考えられ、2006年5月に某テレビ番組で白インゲン豆を3分間炒ってから粉にして、ご飯にまぶして食べるダイエット法を紹介したところ、激しい嘔吐や下痢などの健康被害が全国で発生した。
レクチンは蛋白質なので加熱すれば変性し、人体には無害になる。レクチンを無毒化するためには、豆を少なくとも10分は加熱する必要がある。
なお、フィトヘマグルチニンを最も多く含むのは、種皮の赤いいんげん豆である。
インドゴムノキ クワ科
乳液
タンパク質、タンニンなど
かぶれ、ラテックスアレルギーなど
温暖地では戸外で、寒冷地では室内用植物として、世界中で栽培されている。品種もいくつかあり、新芽が赤いもの、葉が斑入りのもの、葉に赤黒みがあるものなどがある。日光を好むが高温は好まない。乾燥に強いが、熱帯に近い湿潤な条件でよく生育する。
観葉植物として馴染み深い植物だけに注意が必要。
インドジャボク キョウチクトウ科
根、根茎
レセルピン、アジマリン
嘔吐、神経麻痺、血圧降下
精神鎮静作用のある薬草として、インドでは古くから知られていたが、用法を間違えると血圧の急激な降下、神経麻痺などが起こるため、素人が用いてはならない。

有毒植物 あ行

写真 名称(別名)、近縁種 科名
有毒部位
成分
症状
備考
オオグルマ
(ワイルドサンフラワー)
キク科
根、花粉
イヌリン、セスキテルペン、アラントラクトン
皮膚炎、腹痛、嘔吐、下痢、中毒
ヨーロッパ原産の多年草で各地で栽培されている。
オオグルマの根の乾燥したものは芳香(ほうこう)があり、生薬名で土木香(どもっこう)と呼ばれている。
アラントラクトンという化合物は、駆虫の目的で用いられたこともあったが、用いる量と中毒になる量が接近しており、非常に危険なため現在ではほとんど使用されていない。
オオツヅラフジ
(アオカズラ、アオツヅラ)
ツヅラフジ科
特に根茎
シノメニン、ジシノメニン、イソニノメニン、シナクチン、ツヅラニン
かゆみ、血圧降下、中枢神経麻痺、痙攣、
【多量摂取】死亡
防己(ぼうい)と呼ばれる伝統的な薬草で、リウマチなどの鎮痛作用で知られているが多量摂取は厳禁。
オオルリソウ ムラサキ科
全草、茎や葉、果実、果実の毛
キノリチジンアルカロイド
皮膚炎、かぶれ、神経麻痺、発ガン性
性質が強健なため、現在は極地や砂漠、高山帯以外のほとんどの地域に分布しており、西日本の荒れ地などに自生している。現在55種あまりの自生種が知られている。
鍵状のとげのついたタネが、家畜の毛につきやすく、現在ではやっかいな雑草の一つになっている。
オキシペタルム(ブルースター、ルリトウワタ) ガガイモ科
全草、特に乳液
ロベラニン、ロベリンなど
【乳液での接触】皮膚炎、かぶれ、失明
【誤食】嘔気、嘔吐、下痢、流涎、疲労感、瞳孔散大、痙攣、昏睡
ブラジルやウルグアイなど熱帯が原産。
寒さに比較的強く、屋外でそのまま越冬することができる。特に土質も選ばない。
ヨーロッパやアメリカでは、このベビーブルーの花色が、男の子の誕生を祝うラッキーカラーとされて赤ちゃんに贈られる。
花はブルーのほか、ピンクや白もある。
オキナグサ、ツクモグサ、セイヨウオキナグサ、ヒロハオキナグサ、黄花オキナグサ キンポウゲ科
全草、根
ラナクリン、プロトアネモニン、ヘデラゲニン
【接触】皮膚炎、水泡
【誤食】腹痛、胃腸炎、嘔吐、下痢
【多食】心停止、死亡
本州、四国、九州の山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに分布・生育する。かつては多く自生し、農業に関わる手入れにより維持されていた面があったが、草刈などの維持管理がなされくなり荒廃したことや開発が進んだこと、また山野草としての栽培を目的とした採取により、各地で激減している。
全草にプロトアネモニン(心臓毒)を含むので誤食は禁物。肌の弱い人では葉や茎の汁が触れると水泡ができるので扱った後はしっかりと手洗いをする。
オシダ オシダ科
全草
アスピジノール、アスピジン、アルバアスピジンなど
流涎、嘔吐、下痢、消化器官刺激、瞳孔散大、一時的な失明(一時的に目が見えなくなる)
オシダ科の夏緑性シダ。メンマ(綿馬)ともいう。
温帯の山地、林下に生じ、日本では北海道、本州、四国の落葉樹林内に分布し、ブナ帯の代表的なシダの一つである。
オシロイバナ オシロイバナ科
全草、種子、特に根、茎
トリゴネリン
皮膚の痛み、嘔吐、下痢、腹痛
身近にある植物で、自生していほか、園芸や公園・街路樹の植え込みに広く利用されているので注意が必要。
オダマキ属
オオヤマオダマキ、ヤマオダマキ、ミヤマオダマキ、セイヨウオダマキ、キバナノヤマオダマキなど
キンポウゲ科
全草
プロトアネモニン
皮膚炎(水疱)、嘔吐、下痢、胃腸炎、心臓麻痺、心停止
オダマキの毒成分もプロトアネモニンで、症状としてはオキナグサに似る。
生け花として活けられることもあり、切り口から出る乳液は、皮膚につくとかぶれることがあるので注意する。
オタネニンジン(チョウセンニンジン、コウライニンジン)、アメリカニンジン、トチバニンジン、サンシチニンジン ウコギ科
全草、種子、根茎、根
サポニン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
上記の種類を始め、これらが属するトチバニンジン属には、数十種類のジンセノサイドと呼ばれるサポニンを含んでいるため、漢方として与える場合でも、専門家の指導のもと十分に注意しなければならない。
ちなみに、野菜のニンジンはセリ科であり、本種とは近類種ではない。
オトギリソウ、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)、イワオトギリ オトギリソウ科
全草
ヒペリシン、タンニン
色素毒、皮膚炎、壊死
オトギリソウを摂取した動物が強い太陽光線を浴びると皮膚炎を起こす。皮膚炎は鼻鏡のような無毛部や体毛の白い部分に発生しやすい。
オニグルミ、サワグルミ クルミ科
未熟果皮と葉
α・βハイドロユグリン、ユグロン、タンニン、クエン酸、リンゴ酸を含む
ウルシ様かぶれ
クルミ属を総称してオニグルミとも呼ばれる。
オニグルミの実(仁)は、ほかのシナノグルミやヒメグルミ同様食用できるが、サワグルミの実は食用とならず染料として利用される。
なお、オニグルミは「クルミ属」、サワグルミは「サワグルミ属」と属性が異なる。
オナモミ、オオオナモミ、イガオナモミ、トゲオナモミ キク科
全草、種子
リノール酸、カルボキシアトラクティロシド
頭痛、胃腸炎、歩様蹌踉(ふらふら歩き)、沈鬱、筋収縮、痙攣、横臥、呼吸および心拍数増加、眩暈、急性の肝壊死、重症では12〜24時間で死亡
「ひっつき虫」とも呼ばれるトゲのある実。小毒ではあるが過量摂取には要注意。
オニゲシ
(オリエンタル・ポピー)
ケシ科
全草
ロエアジン
麻痺
ケシの仲間であるがアヘンが生成できないため、広く観賞用として栽培されている。
オニシバリ、ナニワズ、チョウセンナニワズ ジンチョウゲ科
実、樹皮
メゼリン、ツテルペン
皮膚炎、胃腸障害、麻痺
赤い実はグミのようで美味しそうに見えるが、かなり辛く有毒。
オニドコロ ヤマノイモ科
根茎
ジオスチン、ジオスコリン、ジオスコレアサポトキシン
嘔吐、麻痺、胃腸障害、胃腸炎、血球破壊、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
少量摂取でも口腔内から消化器内にかけて激しい痛みが生じる。
根は細かく砕いて魚毒として用いられていた。
ヤマノイモとの混生が多いので誤食に注意。
なお、ハシリドコロは「トコロ」と名が付いているが、ヤマノイモ科ではなくナス科ハシリドコロ属でまったく別物。
オモト、マユハケオモト ユリ科
全草、特に根茎
ロデイン、ロデキシン、サポニン
嘔吐、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、強心作用、不整脈、全身痙攣、運動中枢麻痺、呼吸異常、呼吸麻痺、心臓麻痺、重症で死亡
日本特有のポピュラーな観葉植物で古くから栽培されている。身近な植物ながら心臓毒を持ち毒性が強いので要注意。
オリーブ モクセイ科
全株、果実、種子
サポニン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
地中海地方が原産とされ、葉が小さくて硬く、比較的乾燥に強いことからスペインやイタリアなどの地中海地域で広く栽培されている。日本での栽培は香川県小豆島で1910年頃にはじめて成功し、現在は香川県、岡山県などで栽培されている。
オリーブなどに含まれるサポニンは水溶性(もしくは脂溶性)であるため、加工品には問題はないが、生食には注意は必要。
赤色表記=猛毒。ほんのわずか摂取しただけで、重篤もしくは死亡してしまうもの。
写真 名称(別名)、近縁種 科名
有毒部位
成分
症状
備考
エゴノキ、ベニバナエゴノキ、シダレエゴノキ、セイヨウエゴノキ エゴノキ科
果実、果皮
エゴサポニン
苦味、口腔喉の刺激、胃のただれなどの消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
雑木林でよく見かける。公害にも強いので街路樹や公園などにも植えられている。
水に入れかき混ぜると泡だち、昔は石鹸の代用にされていた。また、魚のエラに付いて呼吸を止める作用があるとこらから「魚毒」として使われてきた。
エニシダ、 ヒメエニシダ、シロバナエニシダ、ホホベニエニシダ、ヒトツバエニシダ、ゼーランディア マメ科
全草、特に葉枝、種子
スパルテイン、サロタムニン、ゲニステイン、スコバリン
頭痛、皮膚炎、嘔吐、胃腸痙攣、知覚麻痺、神経麻痺、血圧降下、頻脈、呼吸麻痺、心臓麻痺
茎・葉に硫酸スパルテインを含むため、心臓疾患などの製薬原料として用いられるが、作用が激しく素人が用いることは非常に危険。
エンゴサク、ジロボウエンゴサク、ヤマエンゴサク、チョウセンエンゴサクなど ケマンソウ科
塊茎
プロトピン、コリダルミン、コプティシン、デヒドロコリダリン、テトラヒドロパルマチン
腹痛、嘔吐、下痢、呼吸麻痺、痙攣
多年草、一年草または越年草で、ときに地下茎がある。全体にわたり粉白色を帯びることがあり、植物体の汁液は色がない。葉は根生するか、または茎に互生する。
キケマン属として世界に200種以上が生育し、ユーラシア、特に中国に多く分布する。日本では20種近くが確認されている。
なお、キケマンもエンゴサク同様キケマン属に属するが、キケマンについては別途記載。
エンジュ マメ科
葉、樹皮、花、果実
ルチン、サポニン、ロビチン、クェルセチン、ベツリン
下痢、嘔吐、胃腸炎など消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
中国原産で、古くから台湾、日本、韓国などで植栽され、街路樹によく利用されている。
エンドウ(ノラマメ、グリーンピース)、ウスイエンドウ、キヌサヤエンドウ、オランダエンドウ マメ科
全草、種子(マメ)
サポニン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
マメ科の一・二年草で広く栽培され、食用となっている。
一般に、
エンドウマメと呼ばれ、未熟の種子を食用とする場合はグリーンピース、未熟の莢(さや)を食用とする場合はサヤエンドウと呼ばれる。
莢の硬さにより、硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)があり、硬莢種はその名のとおり莢が固く、主として完熟して乾燥した豆を収穫して利用する。花は紅色である。軟莢種は莢が柔らかく、未熟な莢をサヤエンドウとして利用したり、成長を終えて乾燥前の生の豆をグリーンピースとして利用する。花は白いものが多い。スナップエンドウは軟莢種の中でも豆が大きく成長しても莢が柔らかく、豆と莢の両方を野菜として利用できる品種である。
食用として用いられるものであり毒性は低いが、生食には注意が必要。
エンレイソウ、ミヤマエンレイソウ、シロバナエンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、アメリカエンレイソウ、ヒダカエンレイソウ、コジマエンレイソウ ユリ科
全草、根茎
トリリン、サポニンほか
嘔吐、下痢、脱水、血圧低下、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、心臓衰弱、ショック死
北海道〜九州の低地・山林のやや湿った場所の日陰に自生する。
「エンレイソウ」という呼び名は、他のエンレイソウ属植物に対して、またはエンレイソウ属全般を指して用いられる場合もある。